- 2025.07.06
- 2025.07.06
住宅ローンの本審査は早くて最短1日!目安や早めるためのポイントを解説
住宅ローンは借入額が多額になりやすく、借入期間も長期的になるため、金融機関は事前審査と本審査を実施するのが一般的です。本審査は正式な審査となることから、事前審査よりも時間がかかる傾向にあります。
しかし、事情により審査結果を急ぐ場合には、「本審査は早くて何日くらいかかる?」「早くする方法はある?」などが知りたいという方もいるでしょう。
本記事では、住宅ローン本審査の所要時間の目安や早くするためのポイントを解説します。本審査が長引く理由や審査期間中に控えるべき行動も紹介しているので、住宅ローンの本審査を急ぐ方はぜひ参考にしてください。
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住宅ローンの本審査は早くて1営業日で結果がわかる場合がある
住宅金融支援機構の「2024年度 住宅ローン貸出動向調査」によれば、本審査の所要時間は以下のようになっています。
【住宅ローンの本審査にかかる所要時間】 |
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(参照:住宅金融支援機構|2024年度 住宅ローン貸出動向調査結果)
本審査の所要時間は3営業日が最も多く、平均は3.7営業日でした。金融機関によっては手続きがスムーズに進んだ場合、1営業日で審査が完了することもあるようです。
ただし、住宅ローンの本審査では1~3週間ほどの期間を要するケースも少なくありません。実際に住宅金融支援機構の資料でも、5営業日以上かかる割合も高くなっています。
なお、住宅ローンでは、事前審査(仮審査)と本審査の2段階で審査を実施するのがほとんどです。さまざまな手続きが必要となり、申し込みから融資まで1~1ヶ月半ほどかかる傾向にあります。手続きがスムーズに進まないときには、2ヶ月以上の期間を要するケースもあるため、ゆとりをもったスケジュールで考えておきましょう。
住宅ローン審査の流れと所要時間の目安
融資を急ぐときは、住宅ローン審査全体の流れを把握しておくことが大事です。ここでは、住宅ローン審査の流れと所要時間の目安をみていきましょう。
- 事前審査(仮審査)|1~3営業日程度
- 本審査|1営業日~2週間
- 契約手続き・融資|1~3週間
事前審査(仮審査)|1~3営業日程度
事前審査は、簡易的に融資の判断を実施する審査です。以下のような項目から、申込者の返済能力と信用性をチェックします。
【事前審査でチェックされる項目】 |
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事前審査は、取得したい物件が見つかった時点で申し込むのが一般的です。先に物件取得の手続きを進めてしまうと、住宅ローンの審査に通らなかったときに支払いができません。事前審査は、「物件を購入できるか」大まかな目安を知るために実施されます。
事前審査の所要時間は、1~3日程度です。一括審査サービスを活用すれば、複数の金融機関に対して同時に事前審査の申し込みができるため、効率よく住宅ローンの比較検討ができます。
なお、以下の記事では住宅ローンの事前審査にかかる期間について詳しく解説しています。審査を受けるときには、あわせてご参照ください。
住宅ローンの事前審査にかかる日数は約1~3日程度!短くするコツも解説
また以下の記事では、事前審査が長い場合について知りたい方に向けて、審査基準や対策を解説しています。
住宅ローンの事前審査が長いのは落ちた証拠ではない!審査基準や対策を解説
本審査|1営業日~2週間
本審査は、融資をするかどうかを正式に判断するための審査です。事前審査よりも厳格な審査が実施されるため、必要書類が多く、審査にも時間がかかります。ちなみに本審査では、以下のような項目を重要視されています。
【住宅ローンの本審査で重要度が増しているとされる項目】 |
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(参照:住宅金融支援機構|2024年度 住宅ローン貸出動向調査結果)
返済負担率とは、年収に対する年間の返済額の割合です。数値が低いほど返済負担が少なく、住宅ローンの審査では有利にはたらきます。
また、住宅ローンでは収入や本人に関する書類に加えて、物件に関する書類の提出も必要です。書類の準備に手間取ってしまうと本審査が長引くため、早い段階から準備を進めましょう。
以下の記事では、住宅ローン本審査における必要書類や審査中のNG行為などを解説しています。住宅ローンの本審査について詳しく知りたいときは、ぜひご参照ください。
住宅ローンの本審査とは?必要書類や審査中のNG行為を紹介
契約手続き・融資|1~3週間
本審査に通過したあとは、金融機関との契約手続きです。契約手続きの際は、融資日の調整・抵当権の設定・火災保険の契約などもあわせておこないます。不動産会社や司法書士などとやり取りをしながら進めていくため、融資までに1~3週間ほどの期間がかかるでしょう。
契約手続きが完了すると融資が実行され、物件の引き渡しとなります。
ローン契約・融資・物件引き渡しの流れは金融機関によって異なるため、急ぐ場合は担当者に相談をしてみましょう。事前に担当者へ急ぐ旨を伝えておくと、事情を加味してもらえる可能性があります。
住宅ローンの本審査が長引くときに考えられる理由
そもそも住宅ローンの審査に時間がかかるのは、カードローンやマイカーローンなどと比べて融資額が多額になりがちなためです。以下のような場合には、さらに審査期間が長くなる可能性があります。
- 返済能力を疑問視されている
- 信用性に不安がある
- 提出書類に不備がある
- 事前審査と本審査での申込内容が違う
- 審査の流れ自体が時間を要する仕組みとなっている
返済能力を疑問視されている
返済能力を疑問視されている場合は判断が難航することが予想され、本審査が長引く可能性があります。
住宅ローンは融資額が大きく、返済期間も長期的になる傾向です。返済能力が低い人に融資をすると貸し倒れのリスクが高く、返済不能になった際は多大な損失を被ることになりかねません。
実際に金融機関は、審査において申込者の返済能力を重視しており、慎重に見極めをおこなっています。
年収に対して借入希望額が高かったり、勤続年数が短く収入が安定していなかったりする場合には、返済能力が低いと判断されやすいため注意が必要です。
信用性に不安がある
申込者の信用性に不安があるときも、本審査が長引く可能性があります。
ローンの申し込みがあった場合、金融機関は必ずと言って良いほど信用情報をチェックします。信用情報は、申込者の金融取引に関する記録です。信用情報に延滞や滞納の記録があると、信用性が低いと判断されやすく、審査期間も長くなる場合があります。
また、返済期間が長期的な住宅ローンでは、申込者の年齢や健康状態も重要なポイントです。健康状態が悪かったり、申込時の年齢が高齢だったりする場合には返済不能となるリスクがあることから、審査が長引く可能性があります。
提出書類に不備がある
提出書類に不備がある場合には、審査が長引く傾向にあります。これは、事実関係を確認する必要があるためです。加えて書類に不備があるときには再提出が必要となったり、追加書類の提出を求められたりするため、書類を準備するのにも時間がかかります。
適切な書類が出揃わないと、金融機関は審査を進められません。書類が揃うまで審査は中断されることになるため、書類の提出が遅くなるほど審査が長引くことになります。
事前審査と本審査での申込内容が違う
事前審査と本審査での申込内容が異なる場合も、審査が長引く傾向です。とくに借入希望額や転職など、返済能力に関りが深い変更があるときには条件が大きく変わるため、一から審査をやり直す必要性も出てきます。
また、事前審査はあくまでも簡易的な審査であり、受かったからといって必ず本審査にも通るわけではありません。申込内容が大きく変わった場合には、本審査で落ちるリスクも高くなります。
審査の流れ自体が時間を要する仕組みとなっている
本審査が長引くときは、金融機関の審査の仕組みが要因であることも考えられます。
そもそも住宅ローンの審査は金融機関ごとに異なる仕組みとなっており、審査にかかる時間も違います。具体的な審査期間は申し込みをしてみないとわかりませんが、基本的な審査期間が長い金融機関の場合、審査に時間がかかる可能性があるでしょう。
金融機関によっては審査期間の目安を公式サイトに掲載しているので、事前にチェックしておくのがおすすめです。審査スピードをセールスポイントにしている金融機関なら、本審査の時間を短くできる可能性があります。
金融機関ごとの住宅ローン本審査における所要時間の傾向
住宅ローンの本審査にかかる期間は、金融機関によって異なります。つづいては、金融機関の種類における所要時間の傾向をみていきましょう。
- メガバンク・地方銀行
- ネット銀行
- フラット35
メガバンク・地方銀行
メガバンクや地方銀行は住宅ローンを提供する際、保証会社に保証を依頼しているケースがほとんどです。保証会社での審査も実施されるため、審査には時間がかかる傾向にあります。
また、地方銀行の場合には店舗への来店が必要なケースも少なくありません。担当者とのスケジュールがなかなか合わないときには、さらに審査が長引く可能性があります。
一方でメガバンクや地方銀行は、安心感があることがメリットです。身近な店舗で担当者に直接相談ができるため、自分の要望や意思を伝えやすく、ミスマッチが生じるリスクを減らせます。柔軟な対応が見込める場合には、申し込みから入居までをスムーズに進められるでしょう。
ネット銀行
ネット銀行は、手続きの簡便さが特徴的です。本審査自体の所要時間はメガバンクや地方銀行と変わらないケースが多いものの、ネット上で手続きを完結できるため、総合的な審査期間を短縮できる可能性があります。
とくにネット銀行は、事前審査がスピーディーなことが魅力です。早い金融機関なら、申込当日に結果がわかります。
ただし、ネット銀行は店舗がないため、基本的に担当者との対面での打ち合わせができません。「信頼できる担当者にお願いしたい」のように、信頼性を重視する方は不安を感じる可能性があります。
フラット35
フラット35は、銀行などの金融機関と住宅支援機構が連携して提供する住宅ローンです。本審査は住宅支援機構が実施する仕組みとなっており、他の住宅ローンと同じく本審査には1~2週間ほどの時間がかかります。
フラット35は、金利変動のリスクがないことがメリットです。固定金利であるため、返済期間中に金利が上昇することはありません。物件が特定の条件を満たす場合には、金利が下がるプランを選択できるので、低金利で利用したいときにも向いています。
なお、以下の記事ではフラット35の特徴を解説しています。詳しく知りたいときは、あわせてご参照ください。
フラット35とは?他の住宅ローンにない特徴や審査基準、メリットを解説!
また、以下の記事ではフラット35の本審査の審査基準や通らない人の特徴を紹介しています。フラット35の審査の詳細を知りたい方は、ぜひご一読ください。
フラット35の本審査に落ちる確率は低い!審査基準・通らない人の特徴を解説
参照:
フラット35|【フラット35】融資手続・必要書類
フラット35|【フラット35】が選ばれる4つのメリット
住宅ローンの本審査を早くするためのポイント
住宅ローン本審査の所要時間を早くするためには、以下の5つのポイントをおさえておきましょう。
- 審査の所要時間が短い金融機関に申し込む
- 提出書類を早い段階から準備する
- 提出書類の不備をなくす
- 年収と借入希望額のバランスを考慮する
- 繁忙期を避けて申し込む
審査の所要時間が短い金融機関に申し込む
先述したように審査の所要時間は、金融機関によって異なります。本審査の時間を短くしたいときは、基本的な所要時間が短い住宅ローンの利用を検討するのがおすすめです。
必ず公式サイトに掲載された期間で完了するとは限りませんが、本審査の所要時間を短縮できる可能性を高められます。
また、できるだけ早く融資を受けたい場合は、ネット銀行の利用を視野に入れるのも選択肢です。ネット上で手続きが完了することから手間を削減でき、申し込みから融資までをスムーズに進められる可能性があります。
ただし、公式サイトに掲載されている審査期間はあくまでも目安なので、詳細については担当者や窓口に確認してみましょう。
提出書類を早い段階から準備する
本審査をスムーズに進めたいなら、提出書類を早い段階から準備することが大切です。住宅ローンの本審査では多岐にわたる書類の提出が必要となり、住民票や所得証明書のように役所で取得しなければならないものもあります。
また、現在他社での借入がある場合には、返済予定表も提出しなければなりません。
書類を揃える際にはさまざまなやり取りが必要となり、それなりの時間と労力がかかります。書類に漏れがあったり、追加提出が求められたりすると審査が長引くため、計画的に少しずつ収集していきしょう。
提出書類の不備をなくす
提出書類については、不備にも気を付けなければなりません。よくあるケースとしては、誤記載や記入漏れなどです。また、一部の書類に関しては、有効期限にも注意しましょう。書類に不備があると再提出が必要となり、本審査が長引いてしまいます。
書類の不備をなくすには、公式サイトや窓口で正確な情報を確認しておくことが大切です。不明な点や悩む事項がある場合は、早めに担当者へ相談をしましょう。記入が必要な書類については、提出前に誤記載がないか複数回のチェックを入れることが大事です。
年収と借入希望額のバランスを考慮する
本審査をスムーズに進めるには、年収と借入希望額のバランスを考えましょう。年収に対して借入額が大きすぎると返済能力が疑問視されてしまい、審査が長引くことになりかねません。自己資金(頭金)の投入も視野に入れつつ、年収に見合った借入希望額を設定しましょう。
年収と借入希望額のバランスを図るときは、返済負担率を考慮することがポイントです。返済負担率は数値が低いほど審査で有利にはたらき、20~35%くらいが理想とされています。
なお、返済負担率は他社への返済状況も加味するのが基本です。他社からの借り入れが多い場合には、住宅ローンの借入希望額が少なくても返済負担率は高くなるため、はじめに借入残高を減らすことも必要となります。
繁忙期を避けて申し込む
少しでも本審査の所要時間を短縮したいときは、繁忙期を避けて申し込むのがおすすめです。繁忙期は住宅ローンの申し込み件数が多く、本審査にも時間がかかる可能性があります。
企業は3月を決算月に設定しているケースが多いことから、金融機関は年度末に忙しくなる傾向です。また、住宅ローンの申し込みは、1~3月に増加しやすいとされています。本審査をスムーズに進めたい場合は、このような時期は避けるようにしましょう。
住宅ローンの本審査で提出が求められる書類
住宅ローンの本審査では申込書類のほか、以下のような書類が必要です。どのような書類が必要かを把握しておけば、提出漏れを減らせるでしょう。
- 本人の属性に関する書類
- 収入に関する書類
- 取得予定の住宅に関する書類
本人の属性に関する書類
本人の属性に関する書類とは、身分や住まいの状況を確認できる書類です。具体的には、以下のようなものが挙げられます。
【本人の属性に関する書類の例】 |
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住民票の場合は、「発行から3ヶ月以内のもの」のように有効期限が定められていることがあります。また、世帯全員分が記載されたものなど、条件が指定されているケースもあるため、詳細を事前に把握しておきましょう。
加えて勤続年数が短い場合には、履歴書の提出が求められることもあります。
収入に関する書類
住宅ローンの本審査では返済能力を測るために、収入に関する書類の提出を求められるのが一般的です。提出が必要となる書類としては、以下のようなものが挙げられます。
【取得予定の物件に関する書類の例】 |
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源泉徴収票や住民税決定通知書は、主に勤務先の企業から取得が可能です。課税証明書や所得証明書は住まいの自治体、納税証明書は管轄の税務署にて取得ができます。
また、個人事業主の場合は確定申告書の提出が必要です。給与所得者であっても副収入があり、別途で確定申告をおこなっているときには、確定申告書の提出が求められるケースがあります。
取得予定の住宅に関する書類
住宅ローンの本審査では、住宅に関する書類も必要です。必要となる書類は金融機関によって異なりますが、よく以下のような書類の提出を求められます。
【取得予定の物件に関する書類の例】 |
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物件に関する書類は、主に不動産会社から取得が可能です。注文住宅・建売住宅・中古物件など、取得方法によっても必要な書類は変わってくるため、事前に担当者へ確認をしましょう。
住宅ローンの審査に必要な書類は、事前審査と本審査で異なります。以下の記事では、事前審査に必要な書類を紹介しているので、事前審査を受ける際にぜひご参照ください。
住宅ローンの事前審査に必要な書類一覧!本審査との違いや目安日数も解説
また、以下の記事では住宅ローン本審査について詳しく解説しています。本審査の対策を検討する際には、ぜひ参考にしてみてください。
住宅ローン本審査の必要書類と流れを解説。審査に落ちた際の対処法も紹介
住宅ローン本審査の実施期間中に控えるべき行動
住宅ローンの審査期間中は、以下の行動を控えましょう。
【住宅ローンの審査期間中に控えるべき行動】 |
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住宅ローンの審査では、返済負担率を重視されます。他社で新たに借り入れをすると返済負担率が高くなり、審査が長引いたり、審査に落ちたりする可能性があるため注意が必要です。
また、現在他社で返済をしている場合は、遅延や滞納をしないようにしましょう。信用情報に遅延や滞納が記録されてしまうと、住宅ローンの審査に通過できる可能性が大きく下がってしまいます。
なお、住宅ローンの審査期間中は転職や退職を控えましょう。勤務状況は、住宅ローンの審査で重視される項目のひとつです。転職や退職をすると申込者の現状が大きく変わるため、審査のやり直しが必要となる可能性があります。
住宅ローンの本審査に関してよくある質問
以下では、住宅ローンの本審査に関するよくある質問をまとめました。あらかじめ確認しておけば、手続きをスムーズに進められるでしょう。
- 住宅ローンの本審査は早くて何日くらいかかる?
- 住宅ローンの本審査が長いときは落ちる可能性が高い?
- 住宅ローン本審査ではどんな項目をチェックされる?
- 住宅ローンの本審査期間中に別の住宅ローンに申し込んでもいい?
- 住宅ローンの本審査で落ちる人の特徴は?
住宅ローンの本審査は早くて何日くらいかかる?
住宅ローンの本審査は、早ければ1営業日で結果がわかるケースもあるようです。しかし、一般には1~3週間ほどの期間がかかるケースが多いため、ゆとりをもって考えておきましょう。
ちなみに住宅ローンの場合、申し込みから融資までにかかる期間は、1~1ヶ月半ほどかかる傾向です。融資を急ぐのであれば必要書類を早い段階から準備し、収入に見合った借入額を設定しましょう。
住宅ローンの本審査が長いときは落ちる可能性が高い?
住宅ローンの本審査が長引いているからといって、落ちる可能性が高いわけではありません。審査が長引くのにはさまざまな理由があり、金融機関側の事情が影響していることも考えられます。
ただし、審査が難航していることで、時間がかかっているケースも少なくありません。事実確認に時間がかかっているのであれば良いですが、返済能力や信用性を疑問視されている場合には、審査に落ちる可能性が高くなります。
なお、審査結果がなかなか通知されないときは、担当者へ確認をしてみましょう。金融機関によっては独自のシステムで審査の進捗状況を確認できるため、定期的にチェックしてみるのがおすすめです。
住宅ローン本審査ではどんな項目をチェックされる?
住宅ローンの本審査でチェックされるのは、以下のような項目です。
【住宅ローン本審査でチェックされる主な項目】
- 返済負担率
- 勤務状況
- 現在の借入比率
- 貯金や資産の保有状況
上記を意識した対策を講じることで、本審査に通過できる可能性を高められます。たとえば返済負担率は、20~35%ほどに抑えるのが理想的です。返済負担率が高いときは借入希望額を減らしたり、他社の借り入れを返済したりしましょう。
また、転職したばかりの場合はしばらくしてから申し込むのがおすすめです。安定した収入があると判断されやすくなるため、審査で有利にはたらく可能性があります。
住宅ローンの本審査期間中に別の住宅ローンに申し込んでもいい?
本審査期間中に別の住宅ローンへ申し込むのは控えましょう。
ローン商品に申し込むと、信用情報に「申込履歴」が記録されます。同時に複数の住宅ローンに申し込むと金融機関が信用情報を参照した際、マイナスな印象を与える可能性があります。
住宅ローンの本審査をスムーズに進めるには、可能な限りマイナス要因を排除しておくことが大事です。本審査が長引いていたとしても、住宅ローンは1件ずつ申し込むようにしましょう。
住宅ローンの本審査で落ちる人の特徴は?
住宅ローンの本審査で落ちる人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。
- 年収に対して借入希望額が大きい
- 信用情報に遅延や滞納の記録がある
- 転職が多く収入が安定していない
- 持病や健康状態に問題がある
- 申込時点での年齢が高齢
住宅ローンに申し込む際は、上記を意識して対策を講じましょう。たとえば信用情報に遅延や滞納がある状態は「ブラックリスク」と呼ばれ、住宅ローンの本審査に通過するのが難しくなります。遅延や滞納の記録は5~7年ほどで消えるとされているため、記録が消えるまで待ってから申し込むのも選択肢です。
住宅ローンの本審査に落ちたときの対処法や事前対策が知りたい方は、ぜひ以下の記事もご参照ください。
住宅ローンの仮審査に通ったが本審査に落ちた!対処法と事前の対策を解説
住宅ローンの本審査に不安があるときは「まるっとローン」へご相談を!
住宅ローンの本審査をスムーズに進めるには、しっかりと審査対策を講じることが大切です。しかし、金融機関は審査項目を公表しておらず、落ちた理由も教えてはくれないため、一般の方が自分のみで適切な対策を講じるのは難しいこともあるでしょう。
そのようなときは、ファイナンシャルプランナーをはじめとする専門家の活用も視野に入れるのがおすすめです。専門的なアドバイスが受けられるため、現状を加味した適切な対策を講じられる可能性があります。
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本審査を長引かせないためにはしっかりとした準備が大切
住宅ローンの本審査を長引かせないためには、しっかりとした準備をおこなうことが重要です。提出書類の不備をなくし、適切な借入希望額を提示することで、審査がスムーズに進みやすくなります。
本審査では多岐にわかる書類が必要となるため、状況に応じて早い段階から収集をしましょう。
ただし、住宅ローンは借入額が多額になりやすく、返済期間も長期的になる傾向です。審査スピードのみで金融機関を選んでしまうと、のちほど後悔することになりかねません。
住宅ローンは審査スピードだけでなく、金利・返済期間・利便性などを総合的に考慮し、自分に合ったものを選ぶことが大事です。
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