- 2025.01.08
- 2025.01.08
消費者金融の借金は住宅ローンにまとめられる!おまとめローンの利用法を解説
マイホームの購入を考えているとき、住宅ローンは大きな不安のタネです。特に、過去に消費者金融を利用しまだ借金が残っている人の場合、返済負担で生活が回らなくならないかどうかが心配になることもあるでしょう。
こうした状況を改善する有効な手段の一つが、「おまとめローン」を利用した借金の一本化です。おまとめローンは住宅ローンの毎月ローンの支払い額や管理負担を軽減する手段で、上手く使えば現在の借金の利息を実質的に下げることも可能です。
この記事では、消費者金融の借金を住宅ローンにまとめる方法やメリットについて詳しく解説します。家計の負担を減らし安心して住宅購入を進めるためのヒントをお伝えしますので、ぜひご覧になってください。
人気住宅ローン相談サービス!
住宅ローンの
無料相談~物件紹介・引き渡しまで
まとめて依頼できる!
年間相談件数2,176件のまるっとローンは金利の安い住宅ローンで借入をまとめることができるので、 お借入れがある方にもおすすめです。
気になる方は、登録不要の簡易シミュレーターで、
どれぐらいの金額の融資が受けられるかチェックしてみてください!
住宅ローンに消費者金融の借入をまとめる方法はある
住宅ローンと消費者金融の借入を一本化する方法は、一般的には難しいとされています。住宅ローンは原則として住宅購入資金としての用途に限定される目的別ローンであり、他の借入金を含めることが原則として認められていないためです。
しかし、住宅ローンを含めた借金を一つのローンに一本化する方法は存在しています。それがおまとめローンです。おまとめローンを利用することで複数の借入を一つにまとめ、返済の負担を軽減できる可能性があります。
ただし、これらのローンを利用する際には、いくつかの注意点があります。まず、審査が厳しくなる傾向があり、また、利用できる金融機関が限られているため、事前に情報収集が必要です。
おまとめローンとは?
おまとめローンとは、複数の借入を一つにまとめるためのローンのことです。一部の金融機関で提供されている金融商品の一つであり、2社以上からの借り入れを、おまとめローンを提供する一社に一本化できます。
おまとめローンの対象になる借入は提供する金融機関によって様々ですが、主に住宅ローンや消費者金融、カードローンなどが含まれることもあります。他のローンと同じく、利用には審査の通過が必要な点には注意しましょう。
住宅ローンとおまとめローンの審査についてはこちらの記事もご覧ください。
おまとめローンで住宅ローンはまとめられる!審査基準や借入時の注意点を解説
おまとめローンで借金をまとめるメリット
おまとめローンで借金をまとめると、次のようなメリットを期待できます。
- 総返済額を抑えられる可能性がある
- 月々の返済負担を軽減できる可能性がある
- 返済日をまとめて支払い漏れを防げる
総返済額を抑えられる可能性がある
おまとめローンを利用するメリットの一つは、借金の総返済額を抑えられる可能性がある点にあります。複数の高金利の借入を一本化できれば、より低金利のローンへの借り換えを実現したことになるため、支払う利息の総額を軽減できるのです。
たとえば、消費者金融の借入金利は一般的に年18%程度ですが、おまとめローンを利用することで、これを住宅ローンに近い金利帯(例えば1~3%)に引き下げられる可能性があります。金利差が大きければ大きいほど、総返済額の削減効果が高まるでしょう。
ただし、金利が低いローンに借り換えられたとしても、返済期間が延びることで利息の総額が増加するケースもあります。返済計画を十分に検討することが必要です。おまとめローンを適切に活用できれば、返済総額を抑え家計に余裕を持たせることもできるでしょう。
月々の返済負担を軽減できる可能性がある
おまとめローンを活用するメリットは、月々の返済負担を軽減できる点にもあります。消費者金融は短期的な返済を求められることの多い金融商品で、月ごとの返済額がかさむ傾向にあります。
しかし、おまとめローンで消費者金融の借り入れと住宅ローンと一本化すれば長期返済が前提となるため、月ごとの返済額を抑えることも可能になるのです。ただし、返済期間を長く設定すると月々の負担が減る一方、総返済額が増加するリスクもあるため注意が必要です。
おまとめローンの利用は、返済負担の軽減と家計の安定化に役立ちますが、計画的な利用が求められるといえるでしょう。
返済日をまとめて支払い漏れを防げる
おまとめローンは複数の借入の返済日を一本化できるため、支払い漏れのリスクを防ぐことができます。複数の金融機関から借入をしている場合、それぞれの返済日が異なることが多く、管理が煩雑になりがちです。煩雑さが原因で返済日を忘れたり、支払いが遅れるケースもありえます。
しかし、おまとめローンで返済日を一本化できれば、支払いスケジュールを簡単に把握できるようになります。返済の管理が効率化され、うっかりした支払い漏れが起きにくくなるでしょう。
返済費用の支払い漏れが続くと、延滞金が発生するだけでなく、信用情報にも悪影響を及ぼす可能性があるため、このメリットは非常に重要です。
おまとめローンで借金をまとめる際の注意点
おまとめローンで借金をまとめる際には、次のポイントに注意するようにしましょう。
- 審査が厳しい傾向がある
- 消費者金融のように追加借入できない
- 利用できる金融機関が少ない
審査が厳しい傾向がある
おまとめローンは審査が厳しい傾向があります。既に複数のローンを借りている状態から借り換えをおこなう形となるため、金融機関側は申込者にしっかりした返済能力があるのかを判断しなければならないのです。
審査基準としては、申込者の年収、勤務状況、信用情報、既存の借入状況などが総合的に考慮されます。信用情報に延滞履歴がある場合や、総借入額が年収の一定割合を超えている場合、審査に不利に働くこともあるでしょう。
特に、既に複数の消費者金融から借入をおこなっている場合、返済負担率(収入に対するローン返済の割合)や借入件数の多さによっては審査通過が難しくなる可能性があります。ただし、借金があることそのものは審査落ちの原因とはならない点に留意しましょう。
消費者金融の借金がある状態でのローン審査については、こちらの記事もご覧ください。
消費者金融の借金があると住宅ローン審査に落ちるって本当?真相を解説!
消費者金融のように追加借入できない
おまとめローンは、複数の借入を一本化して返済を簡素化するためのローン商品です。この目的のため、消費者金融のカードローンのように追加の借入ができないケースがほとんどであることに注意しておきましょう。
このため、おまとめローンを利用する際は今後の資金需要を考慮し、計画的な返済計画を立てることが重要です。お金が足りず別のローンを借りてしまえば本末転倒となってしまうため、予期せぬ支出に備えられるだけの余裕は持っておきましょう。
おまとめローンを利用する際は、追加の借入ができないという特性を理解し、将来の資金計画を十分に考慮した上で、無理のない返済計画を立てることが求められます。
利用できる金融機関が少ない
おまとめローンを提供している金融機関は限られており、すべての銀行や消費者金融で利用できるわけではありません。利用を検討する際には、各金融機関のサービス内容や条件を事前に確認することが重要です。
仮におまとめローンを提供している場合でも、金融機関によって一本化できるローンが異なる点に注意しましょう。自分がまとめたいローンを対象としたおまとめローンが提供されているかを確認しましょう。
また、金融機関によって審査基準も異なります。自身に最適なプランのおまとめローンや、審査に通るためのコツなどについて悩みがある場合には、ぜひまるっとローンへご相談くださいませ。
消費者金融の借金ありで住宅ローンを組むポイント
消費者金融で借金を借りていても、住宅ローンを組むことは可能です。しかし、借金が無いケースと比較して審査が厳しくなる傾向は否めないため、審査に通るためのテクニックを把握しておくことも求められます。
消費者金融の借金がある状態で住宅ローンを組む場合には、次のポイントを意識しておきましょう。
- 借金の借り入れ件数を減らす
- 住宅ローンの頭金の額を増やす
- 自分の信用情報をチェックする
借金の借り入れ件数を減らす
消費者金融からの借入が複数ある場合、住宅ローンの審査に不利に働く可能性があります。特に借入件数が多いと多重債務者として扱われ、「返済能力に問題がある」と判断される場合があるのです。
このため、既に借りている消費者金融の借金を可能な限り完済して、借入件数を減らすことが重要です。借入件数を減らすことは返済実績の積み重ねにもなり、金融機関側の印象を向上させることもできます。
しかし借入件数を減らそうとするあまり生活が苦しくなってしまえば本末転倒です。無理のない返済計画を立て、現実的な範囲で完済していくようにしましょう。
住宅ローンの頭金の額を増やす
住宅ローンの頭金を多く用意することも有効な手段です。頭金が多いほど借入額が少なくなるため、金融機関からの信用度が向上し、審査に通過しやすくなります。借入額が減ることで、総返済額や毎月の返済額も軽減され、将来的な家計の負担も抑えられるでしょう。
一般的に住宅ローンの頭金は物件価格の15%から25%程度が相場とされています。相場を上回る頭金を用意すれば、金融機関からの評価がを高められるでしょう。また、金融機関によっては頭金を多く支払うことで、借入金利が優遇されるケースもあります。
一方で、頭金を増やすためには、事前に十分な資金計画を立てることが必要です。短期間で頭金を増やそうとすると、家計が圧迫され、他の生活費や緊急時の資金が不足するリスクがあります。無理のない範囲で頭金を準備し、残りの生活資金を確保することが大切です。
自分の信用情報をチェックする
住宅ローンの審査において、信用情報は非常に重要な役割を果たします。信用情報とは、これまでの借入状況や返済履歴、延滞履歴などの記録を指す言葉です。日本における信用情報は、次の信用情報機関で管理されています。
機関名 |
特徴 |
CIC(シー・アイ・シー) | クレジットカード会社や消費者金融が加盟 |
JICC(日本信用情報機構) | 消費者金融が主に加盟 |
KSC(全国銀行個人信用情報センター) | 銀行や信用金庫などの金融機関が加盟 |
もし過去に延滞をおこなったことがあるなど、懸念がある場合には信用情報機関に問い合わせて自分の信用情報を照会しましょう。照会はインターネットや郵送を通じておこなえます。
事前に信用情報をチェックし、問題がなければ審査に進みましょう。信用情報にキズがついている場合は所謂「ブラックリスト」入りとなり、ローン審査の通過が難しくなる場合があります。
既に延滞金を完済していれば、照会で受け取った資料にブラックリスト(異動情報)の保有期間が記載されます。期日を過ぎるまでは延滞をおこなわないようにしましょう。ブラックリストは概ね5年から10年の経過で解除されます。
消費者金融の借金ありで住宅ローンを組む際のNG行動
消費者金融の借金がある状態で住宅ローンを組む際、控えたほうがよい行動がいくつかあります。次の3点に注意しましょう。
- 住宅ローンそのものを多めに借りてしまう
- 消費者金融を利用していないとウソをつく
- 退職・転職をしてしまう
住宅ローンそのものを多めに借りてしまう
住宅ローンをマイホームの価格以上に多く借り入れ、そのお金で消費者金融の借金を返済することは避けましょう。住宅ローンは基本的に住宅の購入費用や関連する諸費用としての運用を目的としており、他の借入金返済に充てることは認められていません。
このような資金の不正利用は、重大な契約違反となります。資金使途を偽る行為が発覚した場合、金融機関から一括返済を求められる可能性もあるでしょう。さらに多くの借金を背負い、家計が破綻する危険性があります。
住宅ローンを適正に利用するためには、事前に消費者金融の借金を計画的に整理し、正確な情報での申請が重要です。ローン審査においては、金融機関に対して誠実であることが安心と安定を確保する鍵となります。
消費者金融を利用していないとウソをつく
消費者金融の利用を隠して住宅ローンに申請するのはやめましょう。「審査に不利になるかも」と恐れる人もいるかもしれませんが、金融機関は信用情報機関を通じて申込者の借入履歴を確認しており、虚偽の申告が発覚する可能性は非常に高いです。
虚偽申告をおこなってしまえば、金融機関からの信頼を著しく損ねます。審査を通過する可能性は大きく減ってしまうでしょう。信用情報が傷つき、他の金融機関での借入やクレジットカード発行が難しくなる可能性も否めません。
また、仮に虚偽申告が発覚せずに審査を通過したとしても、後日発覚すれば契約違反とみなされ、ローンの一括返済を求められる可能性があります。「借金がある=審査落ち」ではないため、無理に隠さず、誠実かつ正確な情報でローン審査に申し込みましょう。
退職・転職をしてしまう
住宅ローンの審査期間中に退職や転職をおこなうことは、審査において大きなリスクを伴います。金融機関は申込者の安定した収入を重視しており、勤務先や収入状況が変わると、返済能力に不安があると判断される可能性が高まるのです。
住宅ローン審査では、現在の収入の安定性と勤続年数が重要な評価基準となります。転職直後では収入が不安定であると見なされるだけでなく、勤続年数の短さも信用度の低下につながるでしょう。
住宅ローンを申し込む際には、転職を検討している場合でも、審査が完了して融資が実行された後まで待つのが賢明です。特殊な事情がある場合は金融機関に事前に相談し、最適な対応策を考えることが求められるでしょう。
消費者金融を住宅ローンにまとめる際によくある質問
最後に、消費者金融の借金がある人が住宅ローンの利用時にしばしば感じる疑問を、Q&A方式で紹介します。今回取り上げるのは次の3点です。
- 消費者金融の借金があると住宅ローンの審査に通らない?
- 住宅ローンの審査に落ちた理由はわかる?
- 住宅ローンの審査に落ちたらどうすればいい?
消費者金融の借金があると住宅ローンの審査に通らない?
借金があるだけで審査に落ちることはありません。しかし、まったく影響がないというわけではありません。金融機関は申込者の返済能力を評価する際、収入に占める年間の返済額の割合である返済負担率を重要視します。消費者金融からの借入が多いと、返済負担率が高まり、審査が厳しくなることがあるのです。
既存の借入があっても、収入や返済実績が良好であれば、住宅ローンの審査に通る可能性は十分にあります。重要なのは、返済負担率を適切な範囲内に抑えることです。
審査においては申込者の健康状態や年齢などもチェックされるため、借金ひとつで審査の合否が決まるわけではない点に留意してください。次の記事で審査の内容や流れを把握して、疑問を解消しましょう。
住宅ローン審査の基準を徹底解説!審査通過までの流れや落とされる理由も解説
住宅ローンの審査に落ちた理由はわかる?
基本的に金融機関は審査落ちの理由を教えてくれません。住宅ローンの審査に落ちた場合、理由を金融機関から聞き出すことは難しいといえるでしょう。ローン審査は各金融機関が独自の基準でおこなっており、会社によって判断基準も異なるのです。
ただし、審査に落ちる理由として一般的なものはいくつか存在します。次の表は、厚生労働省が金融機関に対して実施した、住宅ローンの審査項目アンケートの結果です。
審査項目 |
この項目で審査すると答えた金融機関 金融機関1137社 (うち住宅ローン取扱機関は1002社) |
完済時年齢 | 98.5% |
健康状態 | 96.6% |
借入時年齢 | 96.0% |
年収 | 94.0% |
勤続年数 | 93.6% |
返済負担率 | 92.0% |
金融機関の営業エリア | 90.4% |
連帯保証 | 87.1% |
国籍 | 75.6% |
雇用形態 | 71.5% |
融資可能額(融資率)①購入の場合 | 70.3% |
融資可能額(融資率)②借換えの場合 | 65.9% |
カードローン等の他の債務の状況や返済履歴 | 65.7% |
申込人との取引状況 | 49.8% |
業種 | 43.5% |
家族構成 | 34.9% |
雇用先の規模 | 32.9% |
所有資産 | 31.7% |
性別 | 24.4% |
その他 | 6.1% |
出典:国土交通省「民間住宅ローンの実態に関する調査(令和5年度)」
この表からは、ほとんどの金融機関が借入時年齢を重視していることがわかります。これはほとんどの金融機関で80歳までに住宅ローンを完済することを融資の条件として定めているためです。
完済時に80歳を超えるような返済プランだと、ローンを借りられない可能性がある点に注意しましょう。
住宅ローンの審査に落ちたらどうすればいい?
住宅ローンの審査に落ちた場合、まず冷静に原因を振り返ることが重要です。金融機関から理由が直接伝えられることは少ないものの、信用情報の問題や収入の安定性、既存の借入額などが主な原因と考えられます。
次におこなうべきは、改善点の確認と対策です。信用情報に問題がある場合は信用情報機関で確認し、返済履歴の整理を進めましょう。ブラックリスト入りしている場合は、解除まで5年ほどの時間経過を待つ必要があります。
仮に審査に落ちたとしても、連続で別の金融機関にローン申請を申し込むのは悪手です。短期間で複数の借り入れを申請すると、信用情報に「申込ブラック」という分類で事故情報が登録され、信用情報が落ちてしまいます。
住宅ローンの審査に落ちた場合の情報をより詳しく知りたい方は、次の記事もご覧ください。
住宅ローンに落ちたら再審査できる?審査落ちの理由や再審査時の注意点を解説
まとめ|おまとめローンで住宅ローンと消費者金融をまとめよう
おまとめローンを利用すれば、住宅ローンと消費者金融の借入を一本化し、返済負担を軽減できます。返済管理の簡素化や金利引き下げといったメリットもあるため、家計の安定にも貢献できるでしょう。利用には審査が伴うため、条件や注意点を理解することが重要です。
消費者金融の借入があるからといってマイホームを諦める必要はありません。適切な準備と対策を講じることで、住宅ローンの審査を通過する可能性を高められます。借入件数を減らし、返済負担率を抑え、信用情報を整えましょう。
おまとめローンや住宅ローンについては、まるっとローンで相談を承っております。消費者金融の借金をまとめたい方や、ローン審査で悩んでいる方は、ぜひまるっとローンへご相談ください。