- 2025.02.05
- 2025.02.05
住宅ローンにおける一括審査のメリット・注意点・融資の流れを徹底解説!
「住宅ローンの一括審査ってどういうサービス?」
「住宅ローンの審査が不安。」
住宅ローンの利用を検討する場合、上記のような疑問や悩みをもつ方もいるでしょう。住宅ローンを利用する際は本審査と仮審査が実施されるのが一般的ですが、仮審査については一括審査サービスの活用が便利です。
本記事では、住宅ローンにおける一括審査サービスの基本的な仕組みやメリット、注意点について解説します。融資を受けるまでの流れについても解説しているので、一括審査サービスの利用を検討している方はぜひ参考にしてください。
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住宅ローンの一括審査は同時に複数の金融機関で仮審査が受けられる
住宅ローンの一括審査は、同時に複数の金融機関に仮審査(事前審査)の申し込みができるサービスです。主にWebサイトやアプリなどで提供されており、無料で複数の金融機関へ融資の仮審査を申し込めます。
また一括審査には不動産会社向けのサービスもあり、導入している不動産会社の窓口でも利用できます。
一括審査と類似するものとして住宅ローンの比較サイトがありますが、概要が異なる点に注意が必要です。比較サイトはシミュレーションやおすすめ金融機関の提案が受けられるものの、まとめて金融機関の仮審査に申し込むことはできません。
サイト内に設置された金融機関のリンクからホームページに移行し、金融機関に直接仮審査を申し込むのが一般的です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、状況に応じてうまく使い分けましょう。
住宅ローンで一括審査を利用するメリット
住宅ローンの一括審査を利用するメリットには、主に以下の3つが挙げられます。
- 手間をかけずに複数の金融機関の仮審査が受けられる
- 金融機関の比較がしやすい
- 借り換えの仮審査も申し込める
手間をかけずに複数の金融機関の仮審査が受けられる
一括審査は、複数の金融機関の仮審査をまとめて受けられるのがメリットです。Webやアプリで利用できるサービスなら、スマホさえあれば場所を問わず、好きなときに申し込めます。
住宅ローンでは、本審査の前に仮審査を実施するケースがよく見受けられます。これは、申込者に返済能力があるかどうかを慎重に見極めるためです。仮審査に通過しないと、本審査には進めません。
審査に不安がある場合、複数の仮審査に申し込みたいという方もいるでしょう。しかし仮審査では必要な情報の提供が必要となり、一つひとつ申し込んでいては手間と時間がかかります。
一括審査はサービス内にて一度情報を入力するだけで、複数の金融機関に仮審査の申し込みができて便利です。忙しい方でも寝る前や移動中のような、すき間時間を活用して仮審査に申し込めます。
金融機関の比較がしやすい
一括審査は審査結果の時間差が生じにくく、金融機関の比較がしやすいことも特徴です。比較検討する時間を確保しやすいため、自分に合った金融機関をしっかりと見極めたうえで本審査へ申し込めます。
一つずつ仮審査を申し込む場合、審査結果も順々に通知されるでしょう。しかし本審査は仮審査から一定の時間制限が設けられているケースがあり、時間差があるときちんと比較できない可能性があります。
一括審査はしっかりと比較検討ができるため、良い条件の金融機関を見つけやすいでしょう。
なお、一括審査を利用するときは、比較サイトとの併用もおすすめです。比較サイトは住宅ローン選びで重要なポイントがわかりやすくまとめられているため、自分に合った金融機関を見つけるのに役立ちます。
借り換えの仮審査も申し込める
一括審査には、借り換えの仮審査が申し込めるサービスもあります。
借り換えは、ローン返済の負担を軽減できる手段のひとつです。現在よりも金利が低かったり、返済期間が長かったりする住宅ローンに借り換えることで、返済の負担を軽減できます。
一括審査を提供するサービスによっては、返済シミュレーションや銀行比較表などの活用が可能です。このようなサービスを利用すれば、借り換えの判断がしやすくなるのに加え、自分に合った金融機関を効率良く探せるでしょう。
仮審査の細かい審査内容や流れについては、以下の記事で解説していますので、詳細を知りたい方はぜひご参照ください。
関連記事:住宅ローンの仮審査とは?落ちる理由や本審査との違いを解説!
住宅ローンで一括審査を利用する際の注意点
住宅ローンの一括審査を利用する際は、以下の点に注意しましょう。
- サービスによって申し込める金融機関が異なる
- 本審査で落ちる場合もある
- 信用情報に履歴が残る
サービスによって申し込める金融機関が異なる
一括審査は、サービスによって申し込める金融機関が異なる点に注意が必要です。申し込める金融機関が少ないサービスだと選択肢が狭くなり、条件の良い住宅ローンを見落とす可能性があります。
このような事態を防ぐには、申し込める金融機関が豊富な一括審査サービスを利用するのがおすすめです。選択肢が拡がるぶん、自分に合った金融機関を見つけやすくなるでしょう。
なお、豊富な金融機関に申し込めるサービスであっても、一度に申し込める数には制限があります。複数の審査への申し込みにはデメリットが存在するため、何度も一括審査を利用するのはあまりおすすめできません。仮審査を申し込む金融機関は、慎重に選びましょう。
本審査で落ちる場合もある
本審査は仮審査よりも厳格な審査が実施されるため、審査に落ちる可能性があります。金融機関が厳格な審査を実施するのは貸し倒れの防止に加え、消費者が多重債務に陥るのを防ぐためです。
たとえば全国銀行協会では、収入状況や返済能力を正確に把握することに努めるとしており、厳格な審査体制の構築に取り組んでいます。加盟する金融機関では、返済能力を厳格に審査されるでしょう。
ちなみに「国土交通省|民間住宅ローンの実態に関する調査(令和5年)」によると、金融機関は住宅ローンの審査の際、以下のような項目をよくチェックしていることがわかりました。
審査項目 | 実施率 |
完済時の年齢 | 98.5% |
健康状態 | 96.6% |
借入時の年齢 | 96.0% |
年収 | 94.0% |
勤続年数 | 93.6% |
返済負担率 | 92.0% |
担保評価 | 91.8% |
(参照:国土交通省|民間住宅ローンの実態に関する調査(令和5年))
住宅ローンは、借入期間が長期的になる傾向です。審査では、年齢や健康状態も考慮されています。
本審査の必要書類やNG行為など審査については、以下の記事で細かく解説しているので、審査に不安がある方はぜひ参考にしてください。
関連記事:住宅ローンの本審査とは?必要書類や審査中のNG行為を紹介
信用情報に履歴が残る
金融機関へ審査を申し込んだ場合、信用情報に申し込み情報が記録されます。必要以上に繰り返し一括審査を利用した場合、その後の審査で不利にはたらく可能性があるため注意が必要です。
たとえば受かるまで一括審査を利用していると、「返済能力がないから繰り返し申し込みしている」のような、金融機関にマイナスな印象を与える場合があります。もしも一括審査ですべての金融機関の仮審査に落ちたときは、しばらく期間を空けてから利用するのがおすすめです。
ちなみに信用情報機関のひとつである株式会社CICの場合、申し込み情報は6ヶ月間で抹消されます。記録が消えたあとに申し込むことで、審査で不利にはたらくリスクを減らせるでしょう。
住宅ローンを比較するときのポイント
ここでは住宅ローンを比較するときのポイントを紹介します。ポイントを抑えておけば自分に合った住宅ローンの基準が明確になるので、一括審査を受ける際に金融機関のピックアップがしやすくなります。
金利のタイプ
住宅ローンの金利は、変動タイプと固定タイプに分けられます。
変動金利 | 固定金利 |
|
|
変動タイプは、返済期間中に金利が変動するタイプです。金利は固定金利よりも低く設定される傾向ですが、政策金利や社会情勢によって上昇するリスクがあります。
対する固定タイプは、定められた期間中は金利が固定されるタイプです。金利は変動タイプよりも高めに設定されがちなものの、金利上昇のリスクは少ないといえます。
なお、金利については動向を読むのが難しいこともあり、どちらが良いと一概にはいえません。長期的に利用する住宅ローンは金利の影響が大きいため、慎重に検討しましょう。
諸費用
住宅ローンを利用するときは、諸経費をチェックしましょう。以下は、住宅ローンの利用時によく発生する諸費用です。
融資手数料 | 金融機関に対して払う費用。 |
ローン保証料 | 保証会社に保証人となってもらうための費用。 |
火災保険料(地震保険) | 万が一のための損害保険。加入が住宅ローンの利用条件に定められていることもある。 |
団体信用生命保険 | 契約者に有事の事態が発生したときのために備える保険。保険料の支払方法は、住宅ローンによって異なる。 |
発生する諸経費は、金融機関ごとに異なります。コストを少しでも抑えたいときは、諸費用があまり発生しない金融機関を見つけましょう。
団体信用生命保険の内容
基本的に住宅ローンでは、団体信用生命保険への加入が条件に設定されています。
団体信用生命保険はローンの契約者に定められた事由が生じた際、残債の支払いが免除されたり、軽減されたりする保険です。保険の内容は、団体信用生命保険ごとに異なります。
団体信用生命保険の内容でチェックするべきは、主に以下の3点です。
- 保険の適用範囲
- 金利の上乗せ率
- 保険が適用される条件
団体信用生命保険は、全額免除や残高の半額免除など、適用範囲は商品によってさまざまです。
また団体信用生命保険によっては、金利に上乗せする形で保険料を支払います。このようなタイプを利用するときは、上乗せされる金利をチェックしましょう。保険が適用される条件も商品ごとに異なるため、しっかりと確認しておくことが大事です。
一括審査で住宅ローンを利用するときの流れ
以下は、住宅ローンを利用するときの大まかな流れです。具体的な流れは金融機関によって異なりますが、流れをイメージしておけば融資までをスムーズに進められます。
- STEP.1 一括審査を希望する物件を決める
- STEP.2 住宅ローンの一括審査で仮審査を受ける
- STEP.3 仮審査の結果をもとに利用する金融機関を決める
- STEP.4 選んだ金融機関で本審査を受ける
- STEP.5 金融機関とローン契約を締結する
STEP.1 一括審査を希望する物件を決める
まずは、仮審査を希望する物件を決めましょう。
仮審査を希望する物件を決めるときは、正式な見積もりを取るのがおすすめです。概算的な見積もりの場合、追加費用によって最終的な費用が膨らむ可能性があります。仮審査と本審査で金額が大きく変わると、仮審査を受ける意味合いが薄くなってしまうでしょう。
また注文住宅の場合は、見積もりは複数社から取ることがポイントです。同じ条件で比較検討することで、適正な価格が把握しやすくなります。
STEP.2 住宅ローンの一括審査で仮審査を受ける
物件が決まったら、任意のサービスにて一括審査を受けましょう。一括審査を利用する場合、以下のような必要事項の提供を求められます。
項目 | 内容 |
希望する借入方法 |
|
資金計画に関する情報 |
|
物件情報 |
|
申込者に関する情報 |
|
資金や物件に関する情報については、見積書を参考にしましょう。また仮審査では、運転免許証や住民票などの本人確認書類の提出を求められる場合があります。最後に仮審査を希望する金融機関を選んだら、一括審査の申し込みは完了です。
STEP.3 仮審査の結果をもとに利用する金融機関を決める
仮審査の結果が出たあとは受かった金融機関を比較して、本審査を受けたいところを絞り込みましょう。ただし本審査に落ちる可能性もあるため、1社のみを選定するのではなく、申し込む優先順位を決めておくのがポイントです。
住宅ローンは返済期間が長期的になりやすいため、金利・返済期間・団体信用生命保険の内容などを加味しつつ慎重に検討しましょう。
なお、金融機関を決める前に、仮審査の有効期限を確認しておくのがおすすめです。金融機関によっては2~3ヶ月程度で設定していることもあり、有効期限を過ぎると無効になるケースもあるため注意しましょう。
STEP.4 選んだ金融機関で本審査を受ける
金融機関を選んだら、本審査に申し込みましょう。本審査では厳格な審査が実施されるため、さまざまな書類の提出が必要です。提出書類は金融機関によって異なりますが、以下によく提出が求められる書類をまとめました。
本人確認書類 |
|
収入に関する書類 |
|
物件に関する書類 |
|
(参照:三井住友銀行|住宅ローンの必要書類、みずほ銀行|審査や契約時に必要な書類一覧、りそな銀行|お申込みに必要な書類)
必要書類は金融機関の公式ホームページに記載されていることがあるため、事前に確認しておくと申し込みをスムーズに進められるでしょう。
STEP.5 金融機関とローン契約を締結する
本審査に通過したあとは、金融機関とローン契約を締結します。住宅ローンを利用するときは、あわせて融資対象物件への抵当権設定を行うのが一般的です。問題なく契約が済めば、指定された日時に融資が実行されます。
住宅ローンは、融資を受けるまでさまざまな手続きが必要です。一括審査サービスを利用することで、労力と時間を減らせるでしょう。
住宅ローンの一括審査に関してよくある質問
住宅ローンの一括審査では、以下のような点に質問や疑問が生まれやすいため、あらかじめ理解しておくとスムーズに進めやすいでしょう。
同時に複数の金融機関で仮審査を受けても問題はない?
一括審査サービスは金融機関と連携しているため、適切に利用するのであれば問題は生じにくいと考えられます。
一方で仮審査に落ちたからといって頻繁に申し込むような使い方は、その後の審査で不利にはたらく可能性があるため注意が必要です。再度仮審査を受けたいときは、しばらく時間を空けてから利用しましょう。
なお、住宅ローンの審査で重要視される項目について詳しく知りたい方は、以下の記事をご参照ください。
関連記事:住宅ローン審査の基準を徹底解説!審査通過までの流れや落とされる理由も解説
仮審査に何回も落ちるときの対処法は?
仮審査に何回も落ちるときは、はじめに落ちた原因を分析することが大切です。審査になかなか受からないということは、返済能力や信用性に何らかの問題が生じている可能性があります。
以下は、住宅ローンの審査で落ちるときに考えられる原因です。
- 現在の借り入れ残高が多い
- 信用情報に遅延や滞納の履歴がある
- 収入に対して借入希望額が大きすぎる
- 勤続年数が短い
住宅ローンの審査に落ちたときは、上記を振り返ってみましょう。原因を解決していくことで、審査に受かる可能性を高められます。
住宅ローンの一括審査サービスはどのような人が向いている?
一括審査のメリット・デメリットや金融機関の審査項目から見た場合、以下の条件を満たす方は一括審査の利用が向いているでしょう。
- 1年以上の勤続年数があり、収入が安定している
- クレジットカードやその他ローンの残高が少ない
- クレジットカードやローンの支払いなど遅延や滞納をしたことがない
- 安定した収入を得られる期間にローンを完済できる(完済予定時期が高齢でない)
- 健康状態が良好で継続的な返済が見込める
上記に該当する人は、住宅ローンの審査を有利に進められる可能性があります。仮審査に通過する可能性が高いため、一括審査のメリットを十分に活かせるでしょう。
一括審査ではどのような金融機関の仮審査が受けられる?
一括審査で仮審査が申し込める金融機関は、都市銀行・地方銀行・ネット銀行などさまざまです。仮審査を申し込める金融機関は、一括審査サービスによって異なります。
サービスによっては仮審査の申し込みが可能な金融機関を公開しているので、事前に確認してみましょう。
一括審査をうまく活用して自分に合った住宅ローンを見つけよう
住宅ローンの一括審査は、複数の金融機関に仮審査をまとめて申し込める便利なサービスです。少ない労力で金融機関の比較ができるため、自分に合った住宅ローンを探すのに役立ちます。
ただし、過度な利用は今後の審査に悪影響を及ぼす可能性があるため、適切に活用することが大切です。一括審査サービスをうまく活用して、効率良く自分に合った住宅ローンを探しましょう。
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